発泡スチレンシートとは?
ポリスチレン樹脂を約10倍に発泡させ、
シート状に加工した製品です
特性を活かして主に食品容器に使われています。
お肉やお刺身等の食品トレー、納豆やカップ麺の容器、果物パックなどに使われています。
発泡スチレンシート(PSP)の作り方
PSPはポリスチレンと発泡剤を押出機に投入し、金型から筒状に出てきた発泡樹脂を、カッターで上半分のシートと下半分のシートに切り分け、それぞれロール状に巻き取られた製品です。
-
原料はポリスチレン樹脂
プラスチックの一種で、食品包装、日用品などの生活必需品に使われています。一般的に「PS」と略されます。
-
製品はロール状
厚さ(1mm~3mm)・幅(約1m)・長さ100mを越える帯の様な製品を「PSP」と呼びます。
PSPは「熟成」と呼ばれる養生期間(約2週間)を経て厳しい品質検査を行った後出荷されます。 -
約10倍に発泡
PSPは発泡剤により原料を約10倍に発泡させています。
その断面を顕微鏡で拡大してみると細かい気泡でできている事がわかります。
発泡スチレンシート(PSP)の特長
安全・安心な素材であり、加熱することで容易に加工ができるため、この特性を活かして、食品トレー、納豆やカップ麺など色々な製品に利用されています。
また、軽くて強く、断熱性・緩衝性にも優れ、省資源という特長もあります。
-
安全・安心
国の法律(食品衛生法)に適合した原料を使用しています。
詳しくは「安全・安心」をご覧ください。 -
省資源
空気が約90%以上、原料は10%未満で出来ています。
-
軽い・強い
PSPシートは約10倍に発泡させているので、発泡していない場合と比べると同じ厚みでは重さが約1/10になります。
また、発泡して厚みがあるので割れにくくなっています。 -
優れた断熱性
気泡構造になっており熱が伝わりにくいため、手で持っても熱さを感じにくいです。
-
成形が簡単
加熱することで簡単に成形ができます。
食品トレーは、この特性を活かしています。 -
緩衝性
気泡構造になっており衝撃を和らげることができます。
発泡スチレンシートの仲間
ポリスチレン樹脂は、製造法・発泡倍率によって様々な用途に利用することができます。
-
ビーズ法発泡スチロール(EPS)
ポリスチレン樹脂を約50倍に発泡させた製品です。用途は生鮮食品の輸送箱や家電の緩衝剤、住宅関連等に使われています。
詳しくは「発泡スチロール協会」
をご覧ください。 -
押出法ポリスチレンフォーム(XPS)
ポリスチレン樹脂を約30倍に発泡させた製品です。用途は主に住宅関連ですが、土木建材にも使われています。
詳しくは「押出発泡ポリスチレン工業会」
をご覧ください。