発泡スチレンシート(PSP)の作り方
PSPはポリスチレンと発泡剤を押出機に投入し、金型から出てきた筒状のもの(シートと呼びます)を半分に切り上シートと下シートを別々の巻取り機で巻取り、ロール状にして製品を作ります。
1.PSPの原料

PSPの原料は「ポリスチレン樹脂」というプラスチックの一種で多くの生活必需品(食品包装、日用品等)に使われています。
2.PSPの製造装置(押出機)

原料と発泡剤を押出機に入れ加熱して、細かい泡を作る為の気体とよく混ぜられ金型を経た上で押し出され膨れ(発泡)ます。
筒状で出てきたものをカッターで半分に切り、別々の引取り機から巻き取られ(巻取り機)トイレットペーパーの様な形状になり製品の出来上がりです。
3.PSPの製品

厚さ(1mm~3mm)・幅(約1m)・長さ100mを越える帯の様な製品を「シート」と呼びます。
シートは「熟成」と呼ばれる養生期間(約2週間程)を経て厳しい品質検査を行った後出荷されます。
4.PSPの断面図

PSPは発泡剤により原料の約10倍程に発泡します。
その断面を顕微鏡で拡大してみると細かい気泡でできている事がわかります。
その後、お肉やお刺身等の食品トレー、納豆やカップ麺の容器、果物パックの形に加工(成型)して最終製品になります。
日本プラスチック食品容器工業会